教育・受験

感覚器の特性を利用して集中した状態を作る(3)

 しかし、もっと効果的な教え方があります。

 子供の視覚と聴覚の両方に働きかけるのですが、それに・・・アクション(動き)を加えるということをします。

 人の目は無意識に動くものを追う性質があります。

 たとえば電車から線路沿いの風景を眺めているとき、犬が走っている様子が視界に入ってきたとしましょう。

 無意識にそちらに注目してしまいませんか?

 道の隅にボールが置いてあるだけなら、それを気に留める人は多くありませんが、もしボールが転がっている途中ならば、多くの人が注目することでしょう。

 そして、「注目する」ということは、「集中して見る」ということです。

 では教え方の場合は・・・

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感覚器の特性を利用して集中した状態を作る(2)

 Aさんは口で説明してあげます。

 Bさんは参考書などで該当するページを目で見せてあげます。

 AさんとBさんの教え方の違いは、教える際に「子供のどの感覚器官に働きかけたか」です。

 Aさんは「聴覚」、Bさんは「視覚」に働きかけました。

 人の感覚器官と印象や記憶との関連を調べた実験で、「どの感覚が人の印象や記憶に残りやすいか」という調査結果があります。

 印象や記憶に残りやすい第一位は「視覚」で、約50%です。

 ですから、口で説明してあげるよりも、参考書などで該当するページを実際に目で見せてあげる方が効果的なのです。

 第二位は「聴覚」で、40%弱です。

 聴覚に働きかけることもなかなか効果的なのです。

 この場合では、参考書などには載っていない細かい補足説明をしてあげたり、参考書などでは分かりにくい部分を説明してあげるのに適しています。

 そこでCさんが登場です。

 参考書などで該当するページを目で見せながら、口でも説明してあげます。

 「視覚」と「聴覚」の両方に働きかけるのですから、より大きな効果を得ることができます。

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感覚器の特性を利用して集中した状態を作る(1)

 ここでは、教える側の専門的な技術を磨くのではなく、「子供が集中して教わることができる状態に導くことで、子供自身の力で理解してもらう」というポイントに着目してみました。

 子供の教育について、放任主義の方でなければ、勉強に様々なアドバイスをしてあげるでしょう。

 そして、勉強を教えてあげる自信のある方の場合・・・

 「勉強の内容まで教えてあげよう」ということも多いでしょう。

 では、お子様に勉強の内容を教えてあげるとき、どのように教えてあげていますか?

 教えていく道筋などを工夫し、理解してもらいやすくするためには熟練が必要です。

 誰にでも簡単にできることは・・・

 集中して聞いてもらう状態に導き、子供の力で理解を深めてもらうということです。

 まったく同じ道筋で教えたとしても、「どのように教わる姿勢に誘導するか」によって効果が大きく異なってくるのです。

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教えずに学力を上げる魔法の言葉!!(9)

 「何を勉強しているのか」しっかりと認識し、内容もしっかりと理解したうえで、はじめて「計算問題は何度も練習する」という方法が有効になるのです。

 ただ単に「計算問題は何度も練習する」では非常に危険ですので注意してくださいね。

 勉強の仕方を紹介しているサイトで、「計算問題は何度も練習する」という方法を紹介している方も多いのですが、「計算問題は何度も練習する」だけでは間違った勉強の仕方です。

 ・「何について勉強しているのか」しっかりと認識する。
 ・内容をしっかりと理解する。

 これらと組み合わせて、はじめて正しい勉強の仕方になります。

 勉強への取り組み方や、勉強内容、思い込みなどに対して、子供に考えさせる「きっかけ」をあげるのが「魔法の言葉」です。

 このような「魔法の言葉」をうまく使うことで、子供が問題をよく読んだり、見直しをしたり、わからないことを調べたりもします。

 これだけで勉強を教えてあげることなく、学力を上げていくことができるのです。

 誰かが学力アップさせてあげるのではなく、子供が自分自身で学力を上げること、それが子供にとっても非常に有意義な学力アップですよね?

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教えずに学力を上げる魔法の言葉!!(8)

 お子様が勉強しているとき、「今は何について勉強しているの?」などのように問いかけてみてください。

 明確に答えることができなければ、学習自体に意味がありません。

 「何について勉強するのか」を確認するだけの簡単な予習だけでも学習効果は大きく違うのです。

 この問いかけは、「何について勉強するのか認識する」という最低限必要な予習をさせ、学力を上げる魔法の言葉なのです。

 「計算問題は何度も練習する」という勉強方法でも同じ症状が出やすい傾向があります。

 パターン化された問題を何問もやっているうちに、「何を勉強しているのか」という認識が薄れてしまいます。

 それによって、このような状態に陥ってしまうのです。

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教えずに学力を上げる魔法の言葉!!(7)

 話は変わりますが、最近では子供、保護者ともに、予習・復習を軽視する傾向が見られます。

 復習しなければ学力は伸びないと言い切ることができますが、予習については、それほどの必要性は感じません。

 しかし、予習として、「何について勉強するのか」を認識することだけは欠かせません。

 多くの子供たちは、ただ単に勉強しているだけで、何について勉強しているのか分かっていません。

 「今日は何について勉強するのか」ということを授業の前、または家庭での勉強の前に認識することで学習効果が違ってきます。

 教えずに学力を上げる魔法の言葉!!(8)

 何について勉強しているのかを認識せずに勉強をしていると、その時点では、ほとんど何も問題がないので気付かないのですが、数日後にその結果が現れます。

 ・小数点の位置の間違いが出てくるようになる
 ・円周を求めるのに、円の面積を出す公式を使っている
 ・方程式ではないのに、計算問題で勝手に10倍してしまって×になる

 このような症状が後になって出てくるのです。

 つまり、覚えたことが混ざってしまうのです。

 混ざってしまったらどうするか・・・

 子供は「うっかり間違えた」、「ケアレスミス」などのように言いますが、実際のところは、正しく理解していません。

 このような状態が何度も起こる場合、「その場で直して終わり」などのように曖昧なままにせず、今後の学習のためにも、しっかりと学習しなおす方がいいでしょう。

 これは、学習している時点では発見しにくいことがポイントです。

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教えずに学力を上げる魔法の言葉!!(6)

 「教えてもらって終わり」では、注意力が身に付かないだけでなく、子供が「自分で考える」ということをしなくなり、学力は下がってしまいます。

 「呼びかけ」によって、子供が自分の力でミスを発見できるようにさせてあげるのです。

 「呼びかけ」は九九に限ったことではありません。

 「計算する順番は大丈夫?」

 「かっこの外し方は大丈夫?」

 いろいろな「呼びかけ」がありますので、活用されてみてはいかがでしょうか?

 これらは子供の思い込みに対して、もう一度確認するようにうながし、子供が自分の力で間違いを発見できるようにする魔法の言葉なのです。

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教えずに学力を上げる魔法の言葉!!(5)

 ひとつずつ(1行ずつ)、間違いがないか探していくことで、どこでどのように間違っていたのかを見つけ出します。

 逆に、間違いの原因究明をしないでただ何度もやり直しをしている子供の場合は、「九九を言ってみて」という発言によって注意深く解こうとするものの、また同じように間違えることも多くなります。

 学力をアップさせる方法には様々なものがありますが、それぞれが連動しています。

 単体では、それほど大きく機能することはありません。

 「間違いの原因を究明し、やり直しをさせる」という方法と、この「呼びかけ」の方法を併せて使ってみてください。

 ここで、注意が必要なのですが、どこでどう間違えているのか細かく見てあげて、間違いを指摘してしまうと学力は上がりません。

 学力が下がってしまうこともあります。

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教えずに学力を上げる魔法の言葉!!(4)

 「九九を言ってみて」という発言により、桁数の大きい筆算でも九九に注意するようになるのです。

 その結果、子供が自分でミスを発見することができるのです。

 また、不思議なことに、実際に間違っていた内容が九九の計算ではなかったとしても、「九九を言ってみて」という発言によって、どこがどう間違っていたのか発見できたりするものです。

 子供が「合っている」と思い込んでいる部分に対して、「もう一度、確認してみよう」という呼びかけになっているのです。

 極端な話、掛け算ではない問題で間違ってしまっても、「九九を言ってみて」という発言で正解に導くこともできるのです。

 しっかりと間違いの原因究明をしている子供にとっては特に効果があります。

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教えずに学力を上げる魔法の言葉!!(3)

 「手助け」とは言っても、どこでどのように間違えたのか、細かく見てあげる必要はありません。

 「九九を言ってみて」と言うだけでいいのです。

 素直に九九を言う子供もいれば、「なぜ覚えていることを言わなければならないのだろう」という理由から嫌がる子供もいるでしょう。

 実際に「九九を言ってもらえるかどうか」は、どちらでも構いません。

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